注意!世界遺産を訪ねる時は・・・

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■注意したいこと
 世界遺産は、日本のものでも世界のものでも、その国や地域の歴史や文化の中心となってきた、人々の財産です。
 もちろん、人類共有の財産である以上、誰でも訪れる権利はあります(当地の法などで禁止されている場合は除きます)が、それでも、その土地の文化や風習への敬意は忘れたくないもの。
 たとえば、オーストラリアのウルル=カタ・ジュタでも、当地の先住民族の聖地であり、信仰の中心であります。そして、その宗教行事の際は入山ができないなど、制限がある場合もあります。
 また、そうした制限がなくとも、節度をもって訪問しなければいけないことは言うまでもありません。
 たとえ、観光地化されているとしても、「観光地なんだから、何をしてもいい」というのは誤りです。あくまで、その地域の生活があってはじめて、観光地は成り立ちます。
 日本の白川郷でも、歴史的な合掌造りの家を見たい、という観光客が多数訪れた結果、その中には、普通に人の住んでいる住居を覗き込むなど、マナーとしても、そして、法の問題から見ても大きな問題となる行動がありました。
 このようなことは、国内ではもちろん、国外では、想像もできないような大きなトラブルになることがあります。どんなに有名な場所であっても、事前に歴史やルールを学んだうえで訪れたいものです。
 そして、歴史やルールを学ぶことには、そういったトラブル防止以外の素晴らしい側面もあります。
 世界遺産は、そのまま人類の歴史の象徴でもあります。私たちが悠久の歴史の中で、争いも、平和も積み重ね、しかし幸せに生きたい、という願いを込めて生きてきたことは、時代も、地域も越えて共通のものです。
 そんな人類の歴史に触れ、今はいない、過去の人々の想いや、スケールの大きな自然の偉大さに触れることは、価値観の幅を広げ、精神的な面でも私たちの人生を豊かにしてくれるでしょう。
 世界遺産を巡る旅は、文化と歴史、そして人間そのものへの敬意を学ぶ旅でもあります。ぜひ、多くの素晴らしい世界遺産に触れ、あなた自身の人生を豊かにしてください。