日本の世界遺産

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■日本の世界遺産
 日本の世界遺産は、まず最新のものとして、2016年の7月に登録された、ル・コルビュジエの建築作品があります。これは、建築物としては、国立西洋博物館本館を指し、近代建築運動に対し、顕著な貢献があったとして登録されました。
 2015年には、長崎県の、通称「軍艦島」が、明治時代の日本の、産業革命の遺産として登録され、同じく明治日本を今に伝える、群馬県の富岡製糸場は、2014年に登録されました。
 また、ニュースなどで大きく話題となった、富士山の世界自然遺産登録は2013年。つい最近のようですが、もう3年も前なのですね(2016年現在)。
 これらは、最近世界遺産に登録されたものですが、日本で最初に世界遺産が登録されたのは1993年のこと。世界遺産の登録が始まって21年後のことでした。
 このときには、文化遺産として法隆寺地域の仏教建築物と、姫路城。自然遺産として、屋久島と白神山地が登録されました。
 日本で世界遺産登録が遅れたのは、国内で文化財保護に対する組織や態勢が十分ではなかったことや、委員会での分担金に対する国内的な議論がまとまりきらなかったことが原因と言われています。
 日本では、世界遺産に登録されると、観光客が増加する、という傾向があります。登録されている20の世界遺産のうち、半分にあたる10以上の世界遺産が、100万人以上の観光客を集めており、世界に冠たる観光地である京都は、2010年には約5000万人の観光客を集めています。
 特に顕著なのが、群馬県の富岡製糸場。世界遺産登録前の2013年までは、毎年20~30万人程度の観光客数だったものが、登録後の2014年には140万人に激増しました。それ自体は良い事だったのですが、もともとが明治の遺構であり、安全性などにも問題があるため、維持修繕費用がかかる、ということもあります。
 ですが、このように注目を集めることにより、観光客の落とすお金だけでなく、補助金・寄付金などを集められ、文化財の保護につながる、という側面もあります。